初出場でも混乱しない。細野勇策「狙ってくるものではない」自然体で高得点

今季初シードのレフティ・細野勇策(ほその・ゆうさく)が、初競技の初日に15得点し、首位発進した。

なんといっても、2番のイーグルが大きかった。
2オン狙いでグリーン手前に運んだ40ヤードの3打目をチップイン。

5点の大量加点に、5個バーディの10点を加えて、ボギーなしと失点はゼロ。

大会発足初回の一昨年は、まだ出場資格を模索していた転向初年度だったから、1年越しの今年が初出場で、ポイント制も初体験だ。

「ラウンド中は、自分が今何ポイントとか数えられない。たまにリーダーボードを見ながら、あんなに行ってるんだ」と、どこかよそ事のように順位を上げた。

ポイント制のスコアカードも、ストロークとポイントを書き込む欄と2つあるが「ポイントのほうは書かなくていい。集計はJGTOさんがやってくださるのでストロークだけ書いて」と、普段と違うゲーム方式にも煩わされず、コースでも「スコアが良ければ上位に行くと思うので。何も変えない。イーグルも、狙ってくるものではないので。いいショットを続けて、それがバーディになったり、イーグルになったりは、ご褒美かな」。

先週まで2戦で、ちょっぴり混乱していたスイングも、シンプルに。

もともと左打ちのフェード打ちだが、「プッシュしてからまたフェード。それを嫌がって引っ掛ける。やることが多すぎて…」。
「中日クラウンズ」で2試合続けて予選敗退を喫した。

「整理できずに打っていた」と、こんぐらがったショットをお父さんに見てもらい、「やるべきことを、ひとつにしてあとはいいショットをするだけと、簡単にしたのがよかった」と、初日の大量点につながった。

昨年は、トップ10を6回記録。賞金23位で、プロ3年目の初シードを果たした。

上位で活躍するたび、91年「ダイドードリンコ静岡オープン」の羽川豊氏以来の日本人レフティ優勝が、常套句だが「ここ最近はあまり調子がよくないので、特に自信はないですが、今日は1日通してよいプレーができた。明日も1日続けていけたらいい」と、気負わない。