ヘンドリーが9年ぶりの2勝目「支えは家族と、また日本で勝ちたい思い」白血病からの生還V

NZのヘンドリーが逃げ切った。

4点差で出て、2番のイーグルで得た5点が効いた。
5番パー3のボギーで失点し、途中伸び悩んだが、粘りに粘った。

14番のバーディで、再び3ポイント差で再びリード。
15番は2メートルのパーセーブに失敗したが、点差は守った。

17番パー5を2パットのバーディとし、スタートの4差に戻すと、18番でボギーを打ってももう心配ない。

1差で逃げ切り通算38点で復活のV2を達成した。

 

大会は、1990ー98年の「アコムインターナショナル」以来のポイント制競技として誕生した一昨年に続いて2度目の挑戦。

「今週、一番意識したのはダブルボギーをいかに避けるか。それをベースに、よくコントロールできたと思う。自分を誇りに思います」と喜びをかみしめた。

昨年2月に豪州ツアーで4勝目を飾り、迎えた日本の開幕戦「東建ホームメイトカップ」で最終日最終組を戦い2015年大会以来の2勝目に迫るなど、ゴルフの絶好調期に、白血病を発症。

治療に専念していた。

告知を受けた際に「死ぬんじゃないか…」と、絶望したとき一番支えになったのは、「妻と、娘と、また日本ツアーで戦いたい」という思い。

闘病生活で体重は15キロ以上も落ちたが、また復帰できることが決まるとすぐ、新コーチと契約し、スイングの再構築に取り組み、トレーニングで体力の回復に尽力。

11月にまず豪州ツアーで復帰し、日本ツアーは特別保証制度を行使し、今季開幕から再挑戦していた。

2戦目の先週、「中日クラウンズ」2日目での首位獲りで感触を探ってすぐ、9年ぶりの優勝が来た。

「去年は大変な1年でしたが、病気を経験したことで、なおいっそうゴルフを楽しみたい、と思いました。日本に戻りたいという気持ちと同時に、また日本で優勝したかった。実現できてうれしいです」と、大きな手で涙を拭いた。