今度こそ完全復活した姿を見せる。
豪州のヘンドリーが、4点差つけて単独トップに浮上し、2週続けてV争いに挑む。
後半の2イーグルは圧巻だった。
230ヤードから4アイアンで乗せたチャンスは4.5メートルだった。がっちり沈めて5点を奪うと、17番ではギリギリカラーにこぼした20メートルものフックラインをジャストイン。
その直前の14と16番などでは「アグレッシブになりすぎた部分もありました」と、ボギーを叩いていた。
その直後に2度目の5得点で一気に4点差をつけ、通算32点で単独トップに躍り出た。
その際に、とっさに人差し指を空に向けたパフォーマンスで3日目のベストリアクション賞(ネット中継ABEMA提供)も獲得した。
「何が起きるかわからないね」。
これぞポイント制のだいご味だ。
白血病の発症が分かったのは一昨年、豪州ツアーで通算4勝目をあげ、日本ツアーは2015年に3差の逆転で初優勝を飾った開幕戦「東建ホームメイトカップ」で最終日最終組を戦い、11位に入った直後。
すぐに母国に戻って治療に入った
命もないものと絶望したが、昨年11月に豪州ツアーでまず復帰。日本ツアーは、特別保障制度を行使し、再び今季開幕戦から戻って、先週の「中日クラウンズ」では2日目を終えて2位タイにつけた。
「和合は、グリーンが難しいしショットが木になったりして、崩してしまった」。
結局、13位に終わったが、久しぶりのV争いでも体力は衰えず、闘病生活で一時は体重が11キロも落ちたそうだが、新コーチとトレーナーさんのおかげで今はそん色ない。
半月に一度の精密検査でも、数値は安定しており「ゴルフができるだけ幸せ」との思いは増す。
「病気になって、ゴルフに対する思いも人生観も変わった。勝つには運もあるし、自分ではどうしようもないこと。明日も結果に関係なく、挑戦を楽しめればベストかな」と、無欲を強調しながら「優勝は42点くらい?」。
ポイント予想は忘れなかった。
※最終日は安中マラソンと榛名山ヒルクライム大会と重なり、コース近隣も交通渋滞が予想されます。お時間には余裕をもってお越しください。