NZのヘンドリーが逃げ切った。 4点差で出て、2番のイーグルで得た5点が効いた。 5番パー3のボギーで失点し、途中伸び悩んだが、粘りに粘った。 14番のバーディで、再び3ポイント差で再びリード。 15番は2メートルのパーセーブに失敗したが、点差は守った。 17番パー5を2パットのバーディとし、スタートの4差に戻すと、18番でボギーを打ってももう心配ない。 1差で逃げ切り通算38点で復活のV2を達成した。 大会は、1990ー98年の「アコムインターナショナル」以来のポイント制競技として誕生した一昨年に続いて2度目の挑戦。 「今週、一番意識したのはダブルボギーをいかに避けるか。それをベースに、よくコントロールできたと思う。自分を誇りに思います」と喜びをかみしめた。 昨年2月に豪州ツアーで4勝目を飾り、迎えた日本の開幕戦「東建ホームメイトカップ」で最終日最終組を戦い2015年大会以来の2勝目に迫るなど、ゴルフの絶好調期に、白血病を発症。 治療に専念していた。 告知を受けた際に「死ぬんじゃないか…」と、絶望したとき一番支えになったのは、「妻と、娘と、また日本ツアーで戦いたい」という思い。 闘病生活で体重は15キロ以上も落ちたが、また復帰できることが決まるとすぐ、新コーチと契約し、スイングの再構築に取り組み、トレーニングで体力の回復に尽力。 11月にまず豪州ツアーで復帰し、日本ツアーは特別保証制度を行使し、今季開幕から再挑戦していた。 2戦目の先週、「中日クラウンズ」2日目での首位獲りで感触を探ってすぐ、9年ぶりの優勝が来た。 「去年は大変な1年でしたが、病気を経験したことで、なおいっそうゴルフを楽しみたい、と思いました。日本に戻りたいという気持ちと同時に、また日本で優勝したかった。実現できてうれしいです」と、大きな手で涙を拭いた。
今度こそ完全復活した姿を見せる。 豪州のヘンドリーが、4点差つけて単独トップに浮上し、2週続けてV争いに挑む。 後半の2イーグルは圧巻だった。 230ヤードから4アイアンで乗せたチャンスは4.5メートルだった。がっちり沈めて5点を奪うと、17番ではギリギリカラーにこぼした20メートルものフックラインをジャストイン。 その直前の14と16番などでは「アグレッシブになりすぎた部分もありました」と、ボギーを叩いていた。 その直後に2度目の5得点で一気に4点差をつけ、通算32点で単独トップに躍り出た。 その際に、とっさに人差し指を空に向けたパフォーマンスで3日目のベストリアクション賞(ネット中継ABEMA提供)も獲得した。 「何が起きるかわからないね」。 これぞポイント制のだいご味だ。 白血病の発症が分かったのは一昨年、豪州ツアーで通算4勝目をあげ、日本ツアーは2015年に3差の逆転で初優勝を飾った開幕戦「東建ホームメイトカップ」で最終日最終組を戦い、11位に入った直後。 すぐに母国に戻って治療に入った 命もないものと絶望したが、昨年11月に豪州ツアーでまず復帰。日本ツアーは、特別保障制度を行使し、再び今季開幕戦から戻って、先週の「中日クラウンズ」では2日目を終えて2位タイにつけた。 「和合は、グリーンが難しいしショットが木になったりして、崩してしまった」。 結局、13位に終わったが、久しぶりのV争いでも体力は衰えず、闘病生活で一時は体重が11キロも落ちたそうだが、新コーチとトレーナーさんのおかげで今はそん色ない。 半月に一度の精密検査でも、数値は安定しており「ゴルフができるだけ幸せ」との思いは増す。 「病気になって、ゴルフに対する思いも人生観も変わった。勝つには運もあるし、自分ではどうしようもないこと。明日も結果に関係なく、挑戦を楽しめればベストかな」と、無欲を強調しながら「優勝は42点くらい?」。 ポイント予想は忘れなかった。 ※最終日は安中マラソンと榛名山ヒルクライム大会と重なり、コース近隣も交通渋滞が予想されます。お時間には余裕をもってお越しください。
首位と4点差の通算28点は単独2位。 小斉平優和(こさいひら・ゆうわ)が、自身2度目の最終日最終組で逆転の初優勝に挑む。 前回は、そのシーズン初シード入りを果たした2020年の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」。 1差の単独2位から出て2オーバーと崩して6位タイに終わった。 「あのときは緊張していました」と悔恨する。 「でも明日は大丈夫かな…」と、自信を見せるのは、2022年にわずか1年で賞金シードを手放したあとから、堀尾コーチとスイングを構築し、メンタルトレーニングにも励んできたから。 単独トップでスタートしたこの日3日目も「もっとあたふたするかと思ったけど意外と平常心でした」と、効果を実感する。 前半3つのバーディでターンしながら後半は、10、13、16番と3つのボギーで3点を吐き出したが「前みたいに引きずらなかった」と成長を感じ、17番のパー5でみごと5メートルに2オン成功。 5点加点のイーグルはならなかったが、しっかり2点を取り戻して上がった。 「3日間でショットが一番良かったですし、焦らずにやれた」と、うなずく。 9番では奥から8メートルのバーディトライを沈めて、思わずガッツポーズがでた。 恥ずかしがり屋で、以前は取材時も声が小さく、よく聞き返されたりしたが、この日はホールアウト後のABEMAブースで「このコースは好きなコースです。ここで、チャンスもぎ取りたいなと思います」と、はっきりとV宣言した。 今季開幕戦「東建ホームメイトカップ」で大会2勝目を飾った金谷拓実(かなや・たくみ)と、第2戦の「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント」で通算2勝の桂川有人と、同学年の25歳。 また、先週の「中日クラウンズ」でツアー初優勝を飾った米澤蓮(よねざわ・れん)はひとつ年下。 「同年代の選手たちにすごく刺激を受けています」。 25歳が開幕から3戦連続で続けて勝つのは史上初。 youは(優和)何しに安中へ? アンダー25の波に乗れ。
小斉平優和(こさいひら・ゆうわ)が午前組の暫定トップで上がってくると、仲良しの後輩が出迎えにきた。 「ナイスです」と、平田憲聖(ひらた・けんせい=写真左)。 仲良くなったのは、平田のプロ入り後。地元大阪府内のゴルフ練習場で一緒になり意気投合した。 2つ下だが、すでにツアー2勝の選手。 「ありがとう」とハニかみながら、「負けてられない」と、気合が入る。 1990-98年の「アコムインターナショナル」以来となるポイント制競技として誕生した一昨年の第1回大会は、前季20―21年にせっかく獲った初シードを1年で放してしまった年と重なり、「絶不調でした」と、ゲームの特性を味わう余裕もなかったが、ABEMAツアーの賞金上位者(12位)としてツアーに帰還した今年、2年ぶりの開催では「僕に向いてるかも?」と、次第に自負が芽生え出している。 13番からバーディ⇒ボギーのデコボコが2度続いたが、「ボギーは1点しか減らないので」と気にとめなかった。 「バーディはすごく欲しいですけど、欲しがりすぎて打ちすぎないように」と気をつけながら、17、8番のイーグルトライは「すごい欲しくてオーバーしました」と、メリハリはしっかりと効かせた。 前日初日の9点に、この日は8バーディ=16点-2ボギーの2点で計14点を加点。 通算23点で決勝へ。 シード復活を期して、堀尾コーチとスイングの立て直しに取り組み、メンタルトレーニングにも着手。 「効果があるかはこれから」と、週末のV争いで成果を探る。 普段は、欧州・DPワールドツアーで星野陸也(ほしの・りくや)を支える薬丸キャディの体が空いたときだけ担いでもらう約束で、コンビ契約してから今季2度目のタッグも息ぴったり。 コロナ禍の隔離も承知で米二部ツアーの予選会に挑戦し、転戦した経験がある。 「僕も世界で」と、夢みる25歳にはラウンド中に薬丸キャディから聞く今年2月の星野の欧州初制覇の成功譚もよい発奮材料になっている。
今季初シードの西山大広(にしやま・たいこう)が、2日通算22点で、首位と1点差の2位タイに浮上した。 課題のパットが特に後半、火を噴いた。 折り返しの1番から3連続バーディで、一気に6点積んだあと、8番では3メートルのイーグルチャンスを逃さず、終盤ホールの5点加算は非常に大きい。 ポイント制の試合は初出場だが「僕はバーディもボギーもいっぱい出すので向いていると思います」と、にやりとした。 賞金シードがかかった昨年の最終戦「カシオワールドオープン」を、圏外の77位で迎えて、大会13位で、ギリギリ66位の初シードに飛び込むどんでん返しを演じた。 2019年のプロ転向後の最高成績を記録しながら、どうにも腑に落ちないのが昨季の平均パットの数字。 18ホールあたり1.8200パットはぴったりキりよく全体100位。 「シード選手で一番悪かったんじゃないか。3桁はちょっと恥ずかしい…」と、顔も赤くなる。 その前年に、感触が良いからと使い始めたはずの長尺パターは確かに距離感がいまひとつだった。 今年はスタート前の練習で、まず長い距離のタッチを合わせていくところから始めて徐々に距離を縮めていくルーティンを続けるなど返上に懸命で、今年の目標も「なんとか2桁に」と、平均パットの向上を掲げるほど。 「ここ1、2試合はいい感じ」と課題分野を今週のポイント加算にも生かすなど、確かな努力の成果が見える。 その風貌から、普段の食生活を想像されたのか、ネット中継「ABEMA」の中継ブースに座った途端に「ごはんを作ってあげたいです」とのファンからの書き込みが見られた。 今週は、併設ホテルのラグジュアリーなラウンジが選手のために開放され、極上のパニーニなど軽食がふるまわれる。 「うそ、知らなかった!」と悔しそう。 「明日からいただきます!」。 いっぱい食べて、週末も頑張る。
今季初シードのレフティ・細野勇策(ほその・ゆうさく)が、初競技の初日に15得点し、首位発進した。 なんといっても、2番のイーグルが大きかった。 2オン狙いでグリーン手前に運んだ40ヤードの3打目をチップイン。 5点の大量加点に、5個バーディの10点を加えて、ボギーなしと失点はゼロ。 大会発足初回の一昨年は、まだ出場資格を模索していた転向初年度だったから、1年越しの今年が初出場で、ポイント制も初体験だ。 「ラウンド中は、自分が今何ポイントとか数えられない。たまにリーダーボードを見ながら、あんなに行ってるんだ」と、どこかよそ事のように順位を上げた。 ポイント制のスコアカードも、ストロークとポイントを書き込む欄と2つあるが「ポイントのほうは書かなくていい。集計はJGTOさんがやってくださるのでストロークだけ書いて」と、普段と違うゲーム方式にも煩わされず、コースでも「スコアが良ければ上位に行くと思うので。何も変えない。イーグルも、狙ってくるものではないので。いいショットを続けて、それがバーディになったり、イーグルになったりは、ご褒美かな」。 先週まで2戦で、ちょっぴり混乱していたスイングも、シンプルに。 もともと左打ちのフェード打ちだが、「プッシュしてからまたフェード。それを嫌がって引っ掛ける。やることが多すぎて…」。 「中日クラウンズ」で2試合続けて予選敗退を喫した。 「整理できずに打っていた」と、こんぐらがったショットをお父さんに見てもらい、「やるべきことを、ひとつにしてあとはいいショットをするだけと、簡単にしたのがよかった」と、初日の大量点につながった。 昨年は、トップ10を6回記録。賞金23位で、プロ3年目の初シードを果たした。 上位で活躍するたび、91年「ダイドードリンコ静岡オープン」の羽川豊氏以来の日本人レフティ優勝が、常套句だが「ここ最近はあまり調子がよくないので、特に自信はないですが、今日は1日通してよいプレーができた。明日も1日続けていけたらいい」と、気負わない。
一昨年と前週の雪辱を、まとめて晴らしに来た片岡尚之(かたおか・なおゆき)が、初日の好発進で大切な仲間との既視感に浸った。 ただ、スタートはいきなり1減点。 10番のティショットは「ドライバーで打ったことない。スプーンか、クリークで」と、決めていたのに、同組選手の独り言でブレブレ。 「今日は全ドラっしょ!」と、出水田大二郎(いずみだ・だいじろう)。 「……なるほど」と、ついつられて大失敗した。 いきなりOBを叩いた。 「次の暫定球も左に行って。もう拾おうか」と、ギブアップもよぎったが「ナイスボギーで上がれた。きょう1日良い流れが作れた」と、そこから8バーディ=16点の大量加点に成功。 「僕のプレースタイルに合っている」。コースと、ゲーム方式との好相性を改めて実感した。 2020ー21年の平均パット1位の巧者は、強気のタッチがウリだった。 でもそのぶん、きわどい距離を打たされる場面も多く「1年続くと疲れちゃう」。 レギュラー昇格後はタッチ合わせを心掛けたが、今週は2年ぶりのポイント制大会だ。 「ショートするともったいない」と、バーディトライはすべてオーバー目を意識した。 「久しぶりに開放!」と、最後15メートルを打った18番は、さすがに強すぎた。 「入らなかったら5メートルは行っていた。気を付けないと…」。スリル満点のバーディ締めになったが「きょうはいい方向に行った」と、結果オーライ。 「昔は、いつもこんな感じで打ってたな」と、持ち味を思い出すことができた。 一昨年の大会発足時は3日目の通算26点で3位タイに。 最終日最終組に挑んだが、3点しか伸ばしきれずに7位に終わった。 雪辱を誓って来た2年ぶりの開催は、先週の「中日クラウンズ」で大学後輩の米澤蓮(よねざわ・れん)に、1差の2位敗退。 「なかなか、2勝目が来ない」と、和合で悔し涙を流して来たばかりだ。 今週のネット中継「ABEMA」のインタビューで「先週のリベンジします」と、きっぱり。 雪辱に心を燃やす。 今週、会場で特別出展するウェアブランド「TFW49」を着用するご縁で、オフに開催コースの「THE CLUB golf village」を一泊2日でラウンド。 「一人で泊まるのが悲しいくらい」というラグジュアリーな併設ホテルを満喫し、丸1年の大規模改良で生まれ変わった会場もたっぷりと下見をさせてもらって「変更点は把握している」。 新生コースも熟知している。 初日の14点で、片岡を1点差で追う久保田皓也(くぼた・ひろや)は、東北福祉大のゴルフ部同期だ。 片岡が、ツアー初優勝を飾った21年の「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」で2日目にも好順位を並べて、グータッチの写真を撮った際の楽しい記憶を懐かしく思い出す。 「また2人でいいプレーができるといいな」。 いろんな思いが交錯する初日の好発進になった。
2年ぶりの開催初日にいきなり快挙が飛び出した。 日本に来て17年のハン・リーが、5番のパー3でホールインワンを達成。 イーグルポイント5点を獲得し、計11点で12位タイにつけた。 実測184ヤードで最初7アイアンを握った。 でも、キャディのデービッドさんに言われて6アイアンに持ち替えたところ、それがジャストイン。 3ヤードほど手前から転がり入ったのを目視し、「あなたが正解でした」と、デービッドさんに平伏。 試合では、自身7度目の達成で、高得点を稼いで感謝した。 ツアー唯一のポイント制は「システムが特別なので、面白いがボギーが怖い」と苦笑をするが、初回の一昨年大会は4日間計25点で15位。 相性は、悪くない
5月9日より群馬県安中市にある「THE CLUB golf village(旧:THE RAYSUM/ザ・レーサム)」で開催されるJGTO主催、選手会共催トーナメント「For The Players By The Players」はツアー唯一となるステーブルフォード方式(ポイントターニー)を採用しており、パー0点、バーディ2点、イーグル5点、アルバトロス8点、ボギーはマイナス1点、ダブルボギー以上マイナス3点で換算し、その総得点を競います。1バーディ、ノーボギーよりも3バーディ、3ボギーの方がポイントが高い、といったようにいつも以上に選手たちがピンを狙っていくアグレッシブなプレーを見ることが出来ます。 会場である「THE CLUB golf village(旧:THE RAYSUM/ザ・レーサム)」は2023年より15ホールのグリーンの形状を変更し、20か所のコレクションエリアと大きな池の造成、さらにフェアウェイ・バンカー・ティーグラウンド等、44か所の改造を行うといったように第1回大会と比べ大胆な改良を施し選手たちを待ち受けます。 第1回大会は地元出身の小林伸太郎がプロ14年目の初Vを達成、最終日に駆け付けた大応援団と共に涙するといったドラマが生まれました。2年ぶりの第2回大会はいったい誰が制するのか。 ■チケット情報はこちらから ■アクセス情報はこちらから 選手たちが魅せる白熱した戦いと、その舞台となる美しいゴルフ場をぜひその目でお楽しみください。
(本記事は、2022年10月10日に作成されたものを一部編集し転載しております) 最終日に駆けつけた大応援団は、地元開催も手伝い「100人くらいは来てくださったんじゃないか」と話したが、現在、小林伸太郎を支えるスポンサーをオフィシャルサイトで確認したら、メインの栃木ミサワホームも含めて21社もあった。 その関連の方々を合わせると、実際はその倍近くの人数が会場にいたのではないか。 今やウェアやキャディバッグに数え切れないほどの企業ロゴのワッペンがくっつくが、まだ出場権すら獲れずにいた頃の小林に、最初に手をさしのべてくださったのが、関西に本社を置くチェーンの「焼き鳥まさや」だった。 最初、シードを獲るまでの約束だったが、16年の初シード後もロゴが帽子から取れることはなく、「小林まさや」と名前みたいに間違えて呼んでしまう人がいたくらいに定着。 結局、すぐ翌年にシード陥落した2017年から、コロナ禍の昨季、返り咲くまで契約は続き、名前が外れた今も、関西地域の大会には必ず社長が応援に来てくださるなど関係は良好だ。 「正直、プロゴルファーって、賞金ランキングだけで食べていくのは本当に大変。感謝してもしきれない」と、今でも足を向けられない。 今のご時世、一社つけるのにも苦労する選手も多い中で、かつて受けた恩義を忘れずにいるから、今ではサポートしてくださる会社が、引きも切らない。 「男子ツアーは地味だって言われますけど、じっくりお話をして、中身を知っていただくと、男子プロって意外と楽しいんだね、って。こんなに気さくに喋れるんだ、とか。意外と言っていただけたりするんです」と、小林は語る。 「こうして応援してくれる人がいる限り、プロゴルファーをやめようとか一度も思ったこともないです」と、言った。 開催週の火曜日に激励会を開いてくださった大会の地元、安中市の岩井均・市長とは、表彰式で再会。 会食時に、ぜひ最終日には安中市提供の優勝副賞「自性寺焼の花瓶」を、市長の手から受け取れるように、と話していた。 みごとに有限実行を果たした。 岩井市長と表彰式で再会 受賞時の岩井市長の祝辞は「今日のあんなか祭りに、ゲスト席をご用意しております」。 優勝会見やファン対応など儀式をひとしきり済ませて時計を見ると、地元での初Vを達成できたら必ず参加すると約束していた秋祭りの開始時間の17時が、もうすぐにも迫っていた。 「急がないと、遅れちゃう!」。 言ったことを律儀に守る人柄がまた、人々を惹きつける。 ザ・レーサム(*現THE CLUB golf village)のみなさまにも心より御礼申し上げます
(本記事は、2022年10月9日に作成されたものを一部編集し転載しております) JGTO主催、選手会共催の新規大会は、小林伸太郎の地元初優勝という、願ってもない形で閉幕した。 今年(2022年)の選手会副会長をつとめる中西直人は、地元の方々による勝利の儀式が済むのを待ってから、自分も水かけ。 「小林選手のおかげですごく良い大会になりました!」と祝福すると共に、大会の成功を喜んだ。 自身は、左膝の痛みをこらえながらだったが、「痛くないスイングや歩き方」を工夫しながら、24年ぶりに採用したポイント制の競技方式を堪能。 「年に2回くらい取り入れてもいいんじゃないか? それくらい楽しかった」と、すっかり味をしめた。 期間中には改めて、コース運営の「株式会社アセット・ホールディングス」の黒木論一(くろき・のりかず)代表取締役社長に、新規開催にかける熱い思いも伺った。 「スポンサーのみなさんと選手たちが一体となって、この第1回からますます大きくして、唯一無二の大会にしていこうという気持ち。これを契機に選手たちも、自分たちがやらなくちゃ、という意識にさらに変わっていくと思います」と展望を語り、「これからますます大会が成長していく過程をたくさんの方々に見ていただきたいと思うので。また来年も、開催していただけるようなしくみを僕ら選手も努力して作っていければな、と思います」と、選手みんなの思いを代弁していた。
(本記事は、2022年10月9日に作成されたものを一部編集し転載しております) まさに“アットホーム”なJGTO恒例の勝利の儀式となった。群馬県民や有志のみなさまの手による水シャワーは一度ではおさまりきれず、2度の水浴びでご当地勝者もびしょ濡れだ。 プロ14年目の小林伸太郎(こばやし・しんたろう)が、地元群馬で発足したJGTO主催、選手会共催の新規試合で悲願を達成した。 24年ぶりに復活したポイント制の競技で4日間通算41点。 「派手ではないが、ボギーを打たないのが僕のゴルフ。競技方式と合っている」と、最初ににらんでいたとおりに4日間で叩いたボギーはわずかに5個。 失点を最小限にとどめて、ツアー初勝利をつかんだ。 2位と6点差の単独首位から出た最終日は、9番、10番の連続ボギーが窮地にも見えたが、10番の3打目は実はバンカー目玉。 「あそこで、上手く出せてダブルボギーにしなかったのが大きい」と、ターニングポイントとなった。 群馬県高崎市で生まれ、会場がある隣の安中市にも3年間の居住経験があり、会場のTHE RAYSUM/ザ・レーサム(*現THE CLUB golf village)は幼少期から回り慣れた庭。 朝の練習場で「今日は行ける」と、予感したとおりにこの日は1日通してショットも安定。 不運なキックでグリーンをこぼしても、根っからのクラブオタクがこだわり抜いた50度と55度のウェッジから放つロブショットも絶妙。 起伏のあるグリーンを攻略し、初日から勝手知ったるマネジメントが光った。 10歳でゴルフを始め、栃木県の佐野日大高校3年時に「日本ジュニア」制覇。 東北福祉大3年の2007年「日本アマ」では当時、会社員アマだった田村尚之(現在はシニアプロ)との41ホールに及ぶ激闘をチップインで制して優勝した。 期待を集めて2009年にプロ転向したが、最初は出場権すらつかめず、やっと2016年に獲得したシード権をすぐ翌年に喪失するなど紆余曲折もあったが、「今までの経験が、今日は凄く生きたと思う」。 特に、自身初の最終日最終組を戦い、2位に敗れた2016年の「マイナビABCチャンピオンシップ」で目の当たりにした片山晋呉のゴルフを教科書にした。 まだ形勢が読めない6番でのベタピンバーディや、5点差で入った16番のパー3は、「回りの選手がまだ全然諦めない顔をしていたので隙を見 せないように。狙っていった」と、9アイアンでピン2.5メートル。 先に、長いバーディトライを沈めた同組の大岩のガッツポーズを見ながらチャンスを入れ返すと、次の17番パー5では、だめ押しの連続バーディ。 「あのとき、片山さんにも言われた。今日は“伸太郎の日”と相手にも思われせられるように。主導権を握るゴルフができたと思います」と、愛する地元で有限実行の逃げ切りVだ。 「やっと勝てたという気持ちで一杯。生まれ育ったこの地で勝てたことが本当に嬉しいです」。 喜びも覚めないままこの足で、今夜は秋の地元「あんなか祭り」だわっしょい!
(本記事は、2022年10月8日に作成されたものを一部編集し転載しております) 交通アクセスや観戦上の後ご注意はこちらからご覧ください
(本記事は、2022年10月7日に作成されたものを一部編集し転載しております) 地元群馬県の後援を受けて、開催が実現したJGTO主催、選手会共催の新規大会で、地元ジュニアが奮闘している。 初日から、冷たい秋雨模様が続くコースを、選手のプレーをチェックをするマーカーさんとして歩いてくれるのは、前橋市の共愛学園ゴルフ部のみなさん。 雨の中、ほんとうにありがとう! 初日に続いて、2日目は地元の矢野東組を担当する女子部キャプテンの中澤凜音(りおん)さん(高3)。 「プロの皆さん本当に優しくて。何年生って話しかけてくださったり。終わったらサインボールをいただいたり」と、嬉しそう。 また、開催コースの美しさとセッティングの素晴らしさにも感動。 中澤さんは今春、改修を終える前の「THE RAYSUM/ザ・レーサム(*現THE CLUB golf village)」を回ったことがあるそうだ。 「すごくきれいに変わっていて。グリーンも、こんなに雨が降っているのに速さもあって、昨日もプロの方が打ったアプローチが止まるのかな、と思ったら全然、止まらない。凄く仕上がっています」と、すっかりゴルファー視線。 同部で会計を担当する角田夢香さん(高3)は、初日に宮里優作らの組につき、「ミスしたときでも、そういう攻め方があるんだとか。こういう攻め方をしたほうが、チャンスにつけられる」などと、プロのプレーを観察しながら、自身もエア・コースマネジメント。 卒業後は、研修生としてプロを目指すという。 「ギャラリーで見るのとはまた違う視点で見られてとても勉強になります」と、貴重な“ロープ内観戦”を、将来の糧にしていた。 今週は、共愛学園のみなさんのほか、利根郡みなかみ町の利根商業高校ゴルフ部のみなさんにも運営をお手伝いいただいています。 週末には、地元中学校のみなさんも参加してくださる予定です。 きのう、きょうは雨の中で大変ですが、この経験が、みなさんの将来に必ず役立つことを、スタッフ一同心より願っています。
(本記事は、2022年10月6日に作成されたものを一部編集し転載しております) ポイントターニーで争う試合は、1990年から98年で開催したアコムインターナショナル以来。 (※大会自体は1983年から、ダブルスやストローク戦に形態を変えながら、2006年まで開催)。 98年の同大会では、現在は主にシニアツアーで戦う横尾要が46ポイントで初優勝(通算5勝)を飾っている。 選手会事務局長の宮里優作がプロ転向したのは2002年だから、同大会への出場経験はないが、かつて同競技方法が採用されていたジ・インターナショナルなど、「米ツアーで何度か経験している」といい、「1バーディー、ノーボギーよりは5バーディー2ボギーの方がポイントが高いので、結構ピンを狙っていけます」と、男子ゴルフでは、実に24年ぶりに実施の競技方式にも慣れた風。 「ダボ以上はすべてマイナス3なので、あとはもうピックアップしていいと話しています」などと、不慣れな若手選手たちには指導も。 「この競技方式は、選手のスキルアップにもつながると思います。特に若手はこの試合を次への活躍に活かせるよう、ひとつのモチベーションにして欲しいと思います」と、奮起を促し、「コースはグリーンにアンジュレーションがありますが、めちゃくちゃ綺麗に仕上がっている。メリハリをつけて行かないと」と自身も、地元群馬出身のベテラン、矢野東(やの・あずま)との練習ラウンドからいつもとは趣向を変えた競技方式を、身に染ませていた。 優作&地元群馬の矢野東ら、ベテラン勢も燃える。新規大会の開幕です JGTOが発足したのは1999年と、主催者もまた未体験。 初の競技方式に、成績の反映法やスムーズな進行など運用方法に頭を悩ませ、試行錯誤のうちにきょう6日、開幕の日を迎えた。 昨年の開催決定時は、5月の実施で発表した。 だが、新型コロナウイルスの感染拡大など諸処の準備に時間を要して、この時期に日程を変更した経緯がある。 できるだけ多くの選手に出場の機会を持って欲しいが、日没との戦いなどもあるということで、通常トーナメントでは3人1組のところを、今回は異例の4人1組のペアリングで設定するなど、工夫を凝らした。 「地方オープンでは4人で回るところも多いですし、プロ4人は早いですよ!」と、宮里。 「本当に初めてのことなので。JGTOも選手のほうも、やりながら…」。 第1回を契機にこれから時間をかけて、みなさまに長く愛されるトーナメントを目指す。 JGTO主催、選手会共催の新規大会はいよいよ初お目見えです。
(本記事は、2022年10月3日に作成されたものを一部編集し転載しております) 日本ゴルフツアー機構(JGTO)主催の新しい大会が今週、6日に群馬県安中市のTHE RAYSUM/ザ・レーサム(*現THE CLUB golf village)で誕生します。 タイトル名「For The Players By The Players」はJGTOが、ジャパンゴルフツアー選手会(JGTPC)と株式会社アセット・ホールディングス(THE RAYSUM/ザ・レーサム(*現THE CLUB golf village))と共同で開催する、新しいコンセプトのゴルフトーナメントです。 コースセッティングには、選手たちの意見も取り入れながら、開催コースの全面的なサポートを得て、世界で活躍する選手が育つような舞台作りを目指します。 またトーナメントとしては、既存の大会にあるような、一社の冠スポンサーではなく、できる限り多くの方々に直接参加、協力して頂ける形で、継続性のあるビジネスモデルを作り、大会とゴルフ界の発展を通じて社会の貢献につなげていきます。 そして、なんといっても、男子ゴルフのスポーツとしての魅力を最大限に表現していくために、このたび採用するのが、ステーブルフォードと呼ばれる競技方式です。 別称「ポイントターニー」とも言われ、今回は各ホールの規定打数に比例してパー0点、バーディ2点、イーグル5点、アルバトロス8点、ボギーはマイナス1点、ダブルボギー以上はマイナス3点と得点を設定し、その総得点を競います。 従来のストロークプレーでは最少スコアを得ることが目的となりますが、この方式ではどれだけ大たたきをしても最大3点引かれるだけなので、選手たちのより攻撃的なプレーを引き出すことができます。 さらに1ホールで大逆転が生まれたり、上位に急浮上できるチャンスもあるため、最後まで勝負の行方がわからない、よりスリリングなゲーム展開も期待できます。 タイトル名にある「Players」 とはプロゴルファーだけでなく、ゴルフを愛するすべてのゴルファーと、参加いただくすべてのみなさまという気持ちもこめました。 JGTOとJGTPCが一体となり、いまだかつてない唯一無二の大会へ。 これまでとはひと味違うトーナメント作り、また、みなさまに長く愛されるゴルフトーナメントを目指してこの第1回から邁進してまいります。 多くのファンのみなさま、関係者のみなさまにも大会をお楽しみいただければ幸いです。