メインビジュアル メインビジュアル

Concept

新しい時代、
未来を拓くために

男子ゴルフのパワーは、人をワクワクさせ、向上心を刺激します。
そして、世界の多様な人、あらゆる年代の人と繋げ、互いへの思いやりと調和をもたらすと信じています。
この取り組みは、皆さんと想いを共有し、共にこのパワーを最大化するエキサイティングなチャレンジです。

Players とは、選⼿だけではなく、すべてのゴルファー、
そして⾃らの理想を⾃らの⼿で作り上げようとする全ての皆さんです。

先が⾒えない現代で、明るい未来を拓いていく⼒を生み出し、次世代の選手が生まれ、
世界で活躍する選手が育ち、すべて人がいきいきと暮らせる社会の実現につなげていくことを目指します。

For The Players
By The Playersとは

The Players' Vision

挑戦する気持ちを強く持ち続けることが世界への扉を開ける

中島啓太

 2023年シーズンは『ASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメント』、『横浜ミナトChampionship〜Fujiki Centennial〜』で優勝するなど、賞金王争いの中心にいる中島啓太。8月には松山英樹(10試合)、金谷拓実(19試合)に次ぐ歴代3番目の速さとなる20試合で生涯獲得賞金1億円突破を達成。名実ともに日本のエースとなった。 中島啓太と言えば、アマチュアゴルファーに与えられる最高の栄誉であるマーク・H・マコーマックメダルを史上初、2年連続で受賞するという偉業を成し遂げるなど、アマチュア時代からすでに世界最高のゴルファーと評されてきた。 プロとなった中島の目標ももちろん世界だ。アマチュア時代から世界各国の試合に出場し、海外での経験も豊富な中島だが、世界で活躍するには“挑戦する気持ち”が必要になると言う。 「技術的なことやフィジカル的なことはもちろんですが、挑戦する気持ちが必要だと思っています。いかに勇気を出して海外に出られるかが一番大事なところかなと思っています」。 勇気を持って挑戦する。その言葉の向こう側には、スポット参戦ではなく年間を通して海外で戦う覚悟がある。 「去年、全米オープンにアマチュアで出場させてもらいましたが、海外のメジャーは向こうで1年戦った選手がナンバー1を決める大会なので、スポット参戦で通用する場所ではないということを、松山(英樹)さんからも教えてもらいましたし、自分自身もそう感じました。向こうで戦っている選手でなければああいう大会でトップに行けないと強く感じました。また、プロになってPGAツアーの試合に推薦で出場させてもらったことがあるんですが、やっぱりスポット参戦というか、向こうにパッと行って活躍できるような甘いフィールドではないと感じました。常に向こうにいて、それでやっと通用するというか。それでも難しいと思いますが、日本にいて向こうに急に参戦して活躍するのは難しいと思っています。もっと勇気を持って海外に挑戦して、世界で活躍できる選手になりたいと思っています」。 世界を目指す中島にとって一つのターニングポイントになったのが今年の全英オープンだ。中島は常々「ゴルフファンから応援されながらプレーするのが一番の幸せだと思っています」と話している。全英オープンで体感した世界中のゴルフファンが会場に訪れ、最高のプレーに声援を送る光景に感動し、そしてそういう環境で自分もゴルフがしたいと強く感じた。 “世界中のゴルフファンに応援されながらトーナメントでプレーする”と言う自身の夢がそこに存在していた。 世界レベルのゴルファーになるためには、世界レベルのコースでプレーすることも大事になる。中島の『For The Players By The Players』への思いを聞いた。 「ポイント形式の試合の経験はまだありません。ただ、バーディを獲りに行く姿勢が必要になってくると思います。【THE CLUB golf village(旧:THE RAYSUM)】には海外のコースと同じように、絶対に入れてはいけないバンカーやラフ、外してはいけない場所があります。コースセッティングが選手を育てると思っていますが、ここは海外のコースと同じようなセッティングができるコースだと感じています。そこでのプレーは自分自身も今から楽しみです」。 かつては我慢比べのような試合展開を得意としていた中島だが、今季優勝した『ASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメント』がそうだったように、伸ばし合いの試合でも勝ち切れるよう進化している。『For The Players By The Players』は選手のアグレッシブなゴルフを引き出してくれる大会。そこでプレーすることを今から楽しみだと言う中島だが、日々進化する中島が大事にしているのが“チーム力”だ。 中島が世界を目指す上で大事にしている “チーム”とは、スイングやフィジカル、メンタル面はもちろんのこと、中島を支えるスポンサーやギアメーカーのスタッフなど全ての人のことを指し、中島はチームとして戦う意識を強く持っている。「チームのおかげ」という言葉をよく使う中島だが、チームとしての準備が自分自身の最高のプレーを引き出してくれると認識している。『For The Players By The Players』でもそのチーム力を発揮し、観客を魅了する感動的なプレーを披露してくれるに違いない。

プロとして譲れないもの、飛距離へのこだわり

河本力

 2000年生まれの23歳。183センチ、86キロの恵まれた体は努力によって作り上げられたものだ。 ルーキーイヤーとなった2022年は『Sansan KBCオーガスタ』と『バンテリン東海クラシック』で2勝を挙げるなどの活躍。さらにドライビングディスタンスでは315.74ヤードで1位を獲得した。「河本力=飛距離」というイメージをプロの舞台でも確立させたわけだ。 「飛距離は手に入れることは難しいと言われていたことなので、昔から飛距離を出そうと思ってトレーニングをしてきました。それである程度は飛距離を出せるようになったので、昔から意識してきて良かったと思っています。飛距離を武器として使えるのは一番大きいことだと思うので、それをしっかりアドバンテージにしたいですね」。 飛ばし屋の称号を手に入れた河本だが、元々飛距離が出ていたわけではない。出身地・愛媛県の松山聖陵高校時代に3年間をかけて30キロを増量。当時は飛距離を伸ばすことだけを考え、筋トレはもちろんのこと、ストレッチ、食事などにも注力。1日6回のプロテインに、米も肉もかなりの量を摂取したとのこと。体をとにかく大きくすることだけを考えて、率先的に野球部のトレーニングなどにも参加したと言う。 ただ、競技でゴルフをやっている以上、スコアというものを自身も求め、周囲も期待する部分があるが、体を大きくする過程でスコアとの両立は難しく、葛藤する部分もあったはず。ただ、河本の目線はそのとき、すでに世界で活躍することに向けられていた。 「プロ1年目からドライビングディスタンスで1位を獲れたのはすごく誇りに思います。飛距離のために高校時代からやってきてよかったと思っていますし、今年ももちろん誰にも負ける気はしないです。(ドライビングディスタンスで)1位を獲りに行きたいと思っています」。 河本には“世界で戦える、世界一のプレーヤーになりたい”という目標がある。ゴルフにおいて、飛距離が全てではないが、飛ばせることが世界のスターンダードになっていることは間違いない。河本自身が言うように飛距離は誰もが手に入れられるものではない。よく「飛ばしは才能だ」と言われるが、河本には努力で培ったフィジカルと、元来元合わせている飛ばしのセンスの両方を持ち合わせた最強の飛ばし屋だ。 「ギャラリーの皆さんを驚かせることができるのはやっぱり飛距離なんじゃないかなと思っています。感動というか、ワッと言わせるショットをお見せできると思うので、ぜひ会場に見にきてもらいたいですね」。 そんな飛距離に対して絶対的な自信とこだわりを持つ河本だが、『For The Players By The Players』において、どのようなホールがあるとプロとして興奮するかとの問いに、意外にも17番パー5の改良案をあげた。 「グリーンの真ん中に池がある。そう言うコースは見たことがないので、自分自身もすごく見たいですし、体験したいなと思います。どうやって攻めるのか想像ができないので、実現したらどうなるのか、楽しみです。それに17番という終盤でそう言うホールがあるとポイント制のこの試合では、何ポイントリードしていても余裕を持つことができないので、かなり盛り上がりそうですよね」。 グリーンの真ん中に池。実現すれば世界でも例を見ないパー5ホールになるはずだが、プロにとって戦っていてタフだと感じるコースだったり、難しいと感じる環境だったりが、世界レベルのゴルファーを育てる要因になると河本。 「このコースは日本におけるメジャー級、それ以上のセッティングにできる印象があるので、そう言うコースで切磋琢磨できれば、日本のプロゴルファーのレベルアップにつながると思います」。 去年の大会では予選落ちに終わったが、来年は成長した河本を会場で見られるはず。飛距離はもちろんのこと、メジャー級の戦いを演じ、コースで輝く河本の姿を見るのが今から楽しみで仕方がない。

タイガー・ウッズの如く記録よりも記憶に残る選手になるために

蟬川泰果

 蟬川泰果とゴルフとの最初の出会いは、玩具販売のチェーン店・トイザらスで買い与えられたアンパンマンのプラスチック製のゴルフクラブだった。まだ1歳、物心がつく前のエピソードだ。 「泰果」の名前の由来はご存知の通りあのタイガー・ウッズ。父・佳明さんがゴルフに打ち込んでおり、自身もシングルハンディの腕前、海外でも通用する名前としてレジェンドにちなんだという。 その後、蟬川自身がゴルフにのめり込んで行った理由もまたタイガー・ウッズだった。 「自分と同じ名前のタイガー・ウッズ選手がマスターズや全英オープンで活躍しているのを見て、それがすごく格好良くて。自分も多くのギャラリーから声援を受けるタイガー・ウッズ選手のようになりたいと思うようになりました。記録よりも記憶に残る選手…、それがプロとして目標にしていることです」。 奇跡的かつ伝説的なショットを多く残してきたタイガー・ウッズのような“記録よりも記憶に残る選手”になるには、時として想像を超えるミラクル・ショットさえ必要だと蟬川は考えている。 『For The Players By The Players』の舞台となる“THE club golf village”には、それを演出するポテンシャルがあると蟬川は語る。 「どのホールも印象に残るホールばかりでした。特にグリーンの大きさとアンジュレーションの強さ驚きました。ティショットなんかは、風次第でターゲットが全く変わるので、今までの日本のコースではない感覚も持ちました」。 また、自身初となるポイント制の試合方式について年間を通して戦う中で、違ったスタイルの試合があることは嬉しいことだと言う。 「プレーする側にとってもアグレッシブになる方式だと思います。ガンガン攻めていく気持ちで試合に挑むでしょうし、そうなるといつもとは違ったプロの技やアグレッシブさが引き出される。そんな要素がこの方式には詰まっていると思います」。 フェアウェイを絞ったり、ラフを長くしたり。それ以外の要素においても“THE club golf village”には コースの難度を高めるポテンシャルがまだまだ潜んでいる。ただ、蟬川はそんなセッティングこそ大歓迎だと言う。 「どんなに狭くても、どんなに厳しい状況でも届くなら狙う。それが自分の役目だと思っています。いろんな選手がいるから面白いと思うんです。自分はアグレッシブさで勝負して、魅せていきたいんです」。 蟬川が描く理想のプロ像は、圧倒的な勝ち方ができる選手だ。これは単に圧勝すると言う意味ではない。メジャー級のハイレベルなコースで、圧倒的な勝ち方を収める…、そのためにはドライバーの飛距離と精度、アイアンでピンに絡める正確性の高さ、そしてパッティングでカップに沈める精神力といったように全体的なレベルをもっと高めていく必要とされる。コースこそが選手を育てるツールであり、トーナメントでしか成長できない一面があるからだ。だからこそ『For The Players By The Players』は、選手発信のトーナメント作りを目指す。蟬川の理想は、選ばれた選手だけが出場できるトーナメント。最高の舞台で本当の日本一を決めるような大会になれば、ギャラリーの熱狂度も変わってくるのではと語る。 来年の『For The Players By The Players』では、蟬川はどのようなアグレッシブな攻めでギャラリーを沸かせてくれるのだろうか。夢のような空間に立つことを蟬川自身が待ち望んでいる。

『For The Players By The Players』は 桂川有人が思い描く“記憶に残る1打を打てる選手”になるための資金石

桂川有人

 2023年はPGAツアー下部のコーンフェリーツアーを主戦場に戦っている桂川有人。2022年に群馬県の「THE CLUB golf village(旧:THE RAYSUM)」で初開催されたJGTO主催トーナメント『For The Players By The Players』には、そのコーンフェリーツアーの予選会出場などもあり欠場していたが、2022年末に「THE CLUB golf village」を訪れ、コースを体験してもらった。その際に桂川が感じたのは、コースこそが選手のポテンシャルを引き出す唯一無二のツールになるということだ。 コースに対しての印象を「グリーン周りの形状から、高い技術が求められるコースだと感じました。ただ、ここには外しちゃいけないという場所があるのはいいんですが、逆にここに打てればピンに寄っていく。そんな仕掛けがあっても面白いのかなと思いました」と話す桂川。 単にセイフティーかどうかではなく、きっちり攻めるべきところに打てた時にはバーディやイーグルが獲れる。そんなコースセッティングこそが、選手の挑戦心を奮い立たたせて、面白いゲームを演出することになると言うのだ。 桂川にとって挑戦することは自身のライフスタイルであり、もっとも大切にしていることで、挑戦する姿を見せることがプロとして生きる道だと考えている。 「(トーナメントで)優勝することも大事なんですけど、心に残るショットというか、記憶に残る1打を打つことへの憧れがあります。それを打つためには練習するのみですし、もちろん経験も必要になります。自分の中に“同じことをやっていても変わらないじゃないか”っていう思いがあって、いろんなことに挑戦することで、今の自分を超えていけるというか、新しいことができるようになるんじゃないかと思っています」。 桂川の挑戦人生は中学卒業後に単身でフィリピンへゴルフ留学したそのときから始まっている。言葉も通じない、治安的にも日本ほど良くはない海外で1人生活するのには、もちろん不安もあっただろうし、簡単なことではなかったはず。しかし、桂川は挑戦することを楽しみに変え、見事に自らの成長に繋げた。そんな経験が今年の米ツアー挑戦にも生きている。 「あんまり苦しいとは思わなくて、それ(米ツアー)に挑戦できていることに幸せを感じますし、やりがいも感じます。その場、その場を楽しむというか、人生を楽しむというか。あんまそのあたりは深く考えてないかもしれません。ただ、あの時出来なかったショットに対して、なぜ出来なかったかを考えながら練習したり、その場面のシチュエーションで練習するようにしたり、そうしたら自然とできるようになって。そういう挑戦の繰り返しなのかなと思います」。 米ツアーでプレーすることで得たのは考える力だ。そうさせているのは間違いなくコースの存在であり、コースセッティングにある。桂川が言う挑戦したくなるコースとは、同時に選手に考えさせるコースでもある。そう言う意味で、桂川自身が、いまだ経験したことのない「ステーブル方式」は、コースへ挑戦しがいのある試合形式として興味を抱いている。「良いショットをしたらご褒美があり、失敗したら罰もある。それにちゃんと差ができる方式っていう部分では、モチベーションが変わったり、考え方が変わったりすると思うので、そこは楽しいかなと思います」。 日本のコース、特にプロのトーナメントが開催されるコースではマネージメント力が重視され、挑戦と言うキーワードが二の次になる傾向がある。だからこそ「ステーブル方式」にはそれを払拭できる可能性がある。選手に挑戦しようと思わせる。もちろんそのためにはコースも重要になり、選手目線でのコース作り、環境作りへの参加が必要になる。『For The Players By The Players』とは自分たちによる自分たちの大会を意味するが、桂川自身も「自らコースに携わって、コースと自分達選手が一緒になって作り上げていく。世界に通用する選手を出していくためにはコースも大事で、記憶に残るショットが打てるようなコース作りだったり、自分達の力を加えたコース作りだったりに参加していけたらいいなと思っています」と話す。 世界に通用する選手を育てるには環境が重要であり、そのために『For The Players By The Players』は選手とともに成長し続けていかなければならない。桂川発信のアイデアも2024年大会では大いに反映されていることだろう。

中西直人が語る「ステーブル方式」と「For The Players By The Players」

中西直人

 2022年、群馬県「THE CLUB golf village(旧:THE RAYSUM)」で初開催されたJGTO主催トーナメント「For The Players By The Players」について中西直人はどう捉えているのか。 同大会では、2日目に3位タイに浮上するものの、3日に崩れた中西だが「いや、めっちゃくちゃ楽しかったです。こんな大会初めてでしたし。本当に感動しました。(ステーブル方式は)男子プロゴルフを魅せる方式だと実感しました。とは言えやはりダブルボギー、トリプルボギー打ってしまうとマイナス3ポイントになってしまうので、そのあたりもマネジメントしながらも、バーディをたくさん取りに行く攻めのゴルフができます。男子ゴルフの魅力を伝えるのは、バーディを量産するような攻めが必要と思います。その意味でも挑戦心に火が点きましたし、自分が練習していることが、すべて出せる試合だと思ったので、シンプルに面白かったです」と振り返った。 「THE CLUB golf village」のコース改修事情などもあり2023年は開催カレンダーに掲載されていないものの、24年の開催はすでに決定。次大会について中西は「意気込みは正直、去年トーナメントが終わってからも全然変わってないです。優勝するため、自分がこの会場で優位に立つために何をしたらいいのか、考えないといけない。その基本に立ち返り、自分でやらなければならないことをやるだけです。そしてやはり『By The Players For The Players』という名称の通り選手自身が、ファンのみなさんに知ってもらうための活動に積極的に取り組んでいかなければいけないと考えます。応援してくれるファンのみなさん、サポートして頂くスポンサー様のためにも、選手全員とゴルフ場のみなさんと一緒に、どう面白くできるのか、そしてどうしたら大会に足を運んでもらえるのか…まずはこれが来年までの課題だと思っています。選手会全員で話し合いながら、みんなで計画して行きたい」と意気込みを語った。 また本大会そのものを大きく育てて行く点については「大会を大きく…とひと口に言っても、それは賞金額だけではないと思います。そもそも賞金額の大きさが大会の成功だとは考えていません。大会終了後に選手会も含め、関係者が満足できるのか…これが一番の成功。そのためには関係者全員が『どう終わったら満足できるのか』を考えるのが、一番大切なんだと思っています」と、その思いを口にした。 「THE CLUB golf village」は自然の里山の中にゴルフ・コースを築き上げる…そんな志の下、構想も大きくアメリカ、マスターズのようなゴルフ場を日本にという思いでスタートしている。インタビュー当日も実際にラウンドした中西は、このコースについては「自然環境を含めて素晴らしいと感じました。起伏にも溢れたロング・コース。そして、ただただ長くて難しいだけじゃなく、やはり良いショットを打たなければ、すぐにペナルティを喰らう。選手を育ててくれるような、そんな戦略性の高いコースですね。しっかり練習しないと最高のパフォーマンスを引き出せない。そういう意味では最高のコース。特にどのホールが…と聞かれると、もう全ホールです。1番から18番まですべて説明しないといけないほどの素晴らしいコースですね。中でも4番ホールは、距離的には短いんですが池にも絡んで来る。セカンド・ショットをピタッと決めないと苦しくなり難所です。15番も距離を合わせにくいですし、16番、17番、18番…うーん、すべてでドラマが生まれそうな綺麗なコースに仕上がっているので、みなさんに観に来て頂いて、ぜひプレーしてもらいたいです。プロにとってもチャレンジ精神が必要とされると思います。そして、このコースで良いショットを打てない限りは、世界に羽ばたいて行けないと思います。本当にいろんな気づきを与えてくれるコース設計です」と難易度を明らかにするとともに絶賛した。

Article

ヘンドリーが9年ぶりの2勝目「支えは家族と、また日本で勝ちたい思い」白血病からの生還V

ヘンドリーが9年ぶりの2勝目「支えは家族と、また日本で勝ちたい思い」白血病からの生還V

2024.05.12

NZのヘンドリーが逃げ切った。 4点差で出て、2番のイーグルで得た5点が効いた。 5番パー3のボギーで失点し、途中伸び悩んだが、粘りに粘った。 14番のバーディで、再び3ポイント差で再びリード。 15番は2メートルのパーセーブに失敗したが、点差は守った。 17番パー5を2パットのバーディとし、スタートの4差に戻すと、18番でボギーを打ってももう心配ない。 1差で逃げ切り通算38点で復活のV2を達成した。   大会は、1990ー98年の「アコムインターナショナル」以来のポイント制競技として誕生した一昨年に続いて2度目の挑戦。 「今週、一番意識したのはダブルボギーをいかに避けるか。それをベースに、よくコントロールできたと思う。自分を誇りに思います」と喜びをかみしめた。 昨年2月に豪州ツアーで4勝目を飾り、迎えた日本の開幕戦「東建ホームメイトカップ」で最終日最終組を戦い2015年大会以来の2勝目に迫るなど、ゴルフの絶好調期に、白血病を発症。 治療に専念していた。 告知を受けた際に「死ぬんじゃないか…」と、絶望したとき一番支えになったのは、「妻と、娘と、また日本ツアーで戦いたい」という思い。 闘病生活で体重は15キロ以上も落ちたが、また復帰できることが決まるとすぐ、新コーチと契約し、スイングの再構築に取り組み、トレーニングで体力の回復に尽力。 11月にまず豪州ツアーで復帰し、日本ツアーは特別保証制度を行使し、今季開幕から再挑戦していた。 2戦目の先週、「中日クラウンズ」2日目での首位獲りで感触を探ってすぐ、9年ぶりの優勝が来た。 「去年は大変な1年でしたが、病気を経験したことで、なおいっそうゴルフを楽しみたい、と思いました。日本に戻りたいという気持ちと同時に、また日本で優勝したかった。実現できてうれしいです」と、大きな手で涙を拭いた。

2イーグルで10得点「何が起きるかわからない」ヘンドリーの再チャレンジ

2イーグルで10得点「何が起きるかわからない」ヘンドリーの再チャレンジ

2024.05.11

今度こそ完全復活した姿を見せる。 豪州のヘンドリーが、4点差つけて単独トップに浮上し、2週続けてV争いに挑む。   後半の2イーグルは圧巻だった。 230ヤードから4アイアンで乗せたチャンスは4.5メートルだった。がっちり沈めて5点を奪うと、17番ではギリギリカラーにこぼした20メートルものフックラインをジャストイン。   その直前の14と16番などでは「アグレッシブになりすぎた部分もありました」と、ボギーを叩いていた。 その直後に2度目の5得点で一気に4点差をつけ、通算32点で単独トップに躍り出た。 その際に、とっさに人差し指を空に向けたパフォーマンスで3日目のベストリアクション賞(ネット中継ABEMA提供)も獲得した。 「何が起きるかわからないね」。 これぞポイント制のだいご味だ。   白血病の発症が分かったのは一昨年、豪州ツアーで通算4勝目をあげ、日本ツアーは2015年に3差の逆転で初優勝を飾った開幕戦「東建ホームメイトカップ」で最終日最終組を戦い、11位に入った直後。   すぐに母国に戻って治療に入った  命もないものと絶望したが、昨年11月に豪州ツアーでまず復帰。日本ツアーは、特別保障制度を行使し、再び今季開幕戦から戻って、先週の「中日クラウンズ」では2日目を終えて2位タイにつけた。   「和合は、グリーンが難しいしショットが木になったりして、崩してしまった」。 結局、13位に終わったが、久しぶりのV争いでも体力は衰えず、闘病生活で一時は体重が11キロも落ちたそうだが、新コーチとトレーナーさんのおかげで今はそん色ない。 半月に一度の精密検査でも、数値は安定しており「ゴルフができるだけ幸せ」との思いは増す。   「病気になって、ゴルフに対する思いも人生観も変わった。勝つには運もあるし、自分ではどうしようもないこと。明日も結果に関係なく、挑戦を楽しめればベストかな」と、無欲を強調しながら「優勝は42点くらい?」。 ポイント予想は忘れなかった。   ※最終日は安中マラソンと榛名山ヒルクライム大会と重なり、コース近隣も交通渋滞が予想されます。お時間には余裕をもってお越しください。

youは何しに安中へ?「ここでチャンスをもぎ取りたい」小斉平が4点差を追う

youは何しに安中へ?「ここでチャンスをもぎ取りたい」小斉平が4点差を追う

2024.05.11

首位と4点差の通算28点は単独2位。 小斉平優和(こさいひら・ゆうわ)が、自身2度目の最終日最終組で逆転の初優勝に挑む。   前回は、そのシーズン初シード入りを果たした2020年の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」。 1差の単独2位から出て2オーバーと崩して6位タイに終わった。 「あのときは緊張していました」と悔恨する。 「でも明日は大丈夫かな…」と、自信を見せるのは、2022年にわずか1年で賞金シードを手放したあとから、堀尾コーチとスイングを構築し、メンタルトレーニングにも励んできたから。   単独トップでスタートしたこの日3日目も「もっとあたふたするかと思ったけど意外と平常心でした」と、効果を実感する。   前半3つのバーディでターンしながら後半は、10、13、16番と3つのボギーで3点を吐き出したが「前みたいに引きずらなかった」と成長を感じ、17番のパー5でみごと5メートルに2オン成功。 5点加点のイーグルはならなかったが、しっかり2点を取り戻して上がった。 「3日間でショットが一番良かったですし、焦らずにやれた」と、うなずく。   9番では奥から8メートルのバーディトライを沈めて、思わずガッツポーズがでた。 恥ずかしがり屋で、以前は取材時も声が小さく、よく聞き返されたりしたが、この日はホールアウト後のABEMAブースで「このコースは好きなコースです。ここで、チャンスもぎ取りたいなと思います」と、はっきりとV宣言した。   今季開幕戦「東建ホームメイトカップ」で大会2勝目を飾った金谷拓実(かなや・たくみ)と、第2戦の「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント」で通算2勝の桂川有人と、同学年の25歳。 また、先週の「中日クラウンズ」でツアー初優勝を飾った米澤蓮(よねざわ・れん)はひとつ年下。 「同年代の選手たちにすごく刺激を受けています」。 25歳が開幕から3戦連続で続けて勝つのは史上初。 youは(優和)何しに安中へ? アンダー25の波に乗れ。

小斉平優和「僕も世界で」欧州ツアー優勝キャディと成果を探る今週末

小斉平優和「僕も世界で」欧州ツアー優勝キャディと成果を探る今週末

2024.05.10

小斉平優和(こさいひら・ゆうわ)が午前組の暫定トップで上がってくると、仲良しの後輩が出迎えにきた。   「ナイスです」と、平田憲聖(ひらた・けんせい=写真左)。 仲良くなったのは、平田のプロ入り後。地元大阪府内のゴルフ練習場で一緒になり意気投合した。 2つ下だが、すでにツアー2勝の選手。 「ありがとう」とハニかみながら、「負けてられない」と、気合が入る。   1990-98年の「アコムインターナショナル」以来となるポイント制競技として誕生した一昨年の第1回大会は、前季20―21年にせっかく獲った初シードを1年で放してしまった年と重なり、「絶不調でした」と、ゲームの特性を味わう余裕もなかったが、ABEMAツアーの賞金上位者(12位)としてツアーに帰還した今年、2年ぶりの開催では「僕に向いてるかも?」と、次第に自負が芽生え出している。   13番からバーディ⇒ボギーのデコボコが2度続いたが、「ボギーは1点しか減らないので」と気にとめなかった。 「バーディはすごく欲しいですけど、欲しがりすぎて打ちすぎないように」と気をつけながら、17、8番のイーグルトライは「すごい欲しくてオーバーしました」と、メリハリはしっかりと効かせた。   前日初日の9点に、この日は8バーディ=16点-2ボギーの2点で計14点を加点。 通算23点で決勝へ。   シード復活を期して、堀尾コーチとスイングの立て直しに取り組み、メンタルトレーニングにも着手。 「効果があるかはこれから」と、週末のV争いで成果を探る。   普段は、欧州・DPワールドツアーで星野陸也(ほしの・りくや)を支える薬丸キャディの体が空いたときだけ担いでもらう約束で、コンビ契約してから今季2度目のタッグも息ぴったり。   コロナ禍の隔離も承知で米二部ツアーの予選会に挑戦し、転戦した経験がある。 「僕も世界で」と、夢みる25歳にはラウンド中に薬丸キャディから聞く今年2月の星野の欧州初制覇の成功譚もよい発奮材料になっている。

今季初シードの西山大広「3桁は恥ずかしい…」パット100位からにらむポイント制での下剋上

今季初シードの西山大広「3桁は恥ずかしい…」パット100位からにらむポイント制での下剋上

2024.05.10

今季初シードの西山大広(にしやま・たいこう)が、2日通算22点で、首位と1点差の2位タイに浮上した。   課題のパットが特に後半、火を噴いた。 折り返しの1番から3連続バーディで、一気に6点積んだあと、8番では3メートルのイーグルチャンスを逃さず、終盤ホールの5点加算は非常に大きい。   ポイント制の試合は初出場だが「僕はバーディもボギーもいっぱい出すので向いていると思います」と、にやりとした。   賞金シードがかかった昨年の最終戦「カシオワールドオープン」を、圏外の77位で迎えて、大会13位で、ギリギリ66位の初シードに飛び込むどんでん返しを演じた。   2019年のプロ転向後の最高成績を記録しながら、どうにも腑に落ちないのが昨季の平均パットの数字。 18ホールあたり1.8200パットはぴったりキりよく全体100位。 「シード選手で一番悪かったんじゃないか。3桁はちょっと恥ずかしい…」と、顔も赤くなる。   その前年に、感触が良いからと使い始めたはずの長尺パターは確かに距離感がいまひとつだった。 今年はスタート前の練習で、まず長い距離のタッチを合わせていくところから始めて徐々に距離を縮めていくルーティンを続けるなど返上に懸命で、今年の目標も「なんとか2桁に」と、平均パットの向上を掲げるほど。   「ここ1、2試合はいい感じ」と課題分野を今週のポイント加算にも生かすなど、確かな努力の成果が見える。   その風貌から、普段の食生活を想像されたのか、ネット中継「ABEMA」の中継ブースに座った途端に「ごはんを作ってあげたいです」とのファンからの書き込みが見られた。 今週は、併設ホテルのラグジュアリーなラウンジが選手のために開放され、極上のパニーニなど軽食がふるまわれる。 「うそ、知らなかった!」と悔しそう。 「明日からいただきます!」。 いっぱい食べて、週末も頑張る。

初出場でも混乱しない。細野勇策「狙ってくるものではない」自然体で高得点

初出場でも混乱しない。細野勇策「狙ってくるものではない」自然体で高得点

2024.05.09

今季初シードのレフティ・細野勇策(ほその・ゆうさく)が、初競技の初日に15得点し、首位発進した。 なんといっても、2番のイーグルが大きかった。 2オン狙いでグリーン手前に運んだ40ヤードの3打目をチップイン。 5点の大量加点に、5個バーディの10点を加えて、ボギーなしと失点はゼロ。 大会発足初回の一昨年は、まだ出場資格を模索していた転向初年度だったから、1年越しの今年が初出場で、ポイント制も初体験だ。 「ラウンド中は、自分が今何ポイントとか数えられない。たまにリーダーボードを見ながら、あんなに行ってるんだ」と、どこかよそ事のように順位を上げた。 ポイント制のスコアカードも、ストロークとポイントを書き込む欄と2つあるが「ポイントのほうは書かなくていい。集計はJGTOさんがやってくださるのでストロークだけ書いて」と、普段と違うゲーム方式にも煩わされず、コースでも「スコアが良ければ上位に行くと思うので。何も変えない。イーグルも、狙ってくるものではないので。いいショットを続けて、それがバーディになったり、イーグルになったりは、ご褒美かな」。 先週まで2戦で、ちょっぴり混乱していたスイングも、シンプルに。 もともと左打ちのフェード打ちだが、「プッシュしてからまたフェード。それを嫌がって引っ掛ける。やることが多すぎて…」。 「中日クラウンズ」で2試合続けて予選敗退を喫した。 「整理できずに打っていた」と、こんぐらがったショットをお父さんに見てもらい、「やるべきことを、ひとつにしてあとはいいショットをするだけと、簡単にしたのがよかった」と、初日の大量点につながった。 昨年は、トップ10を6回記録。賞金23位で、プロ3年目の初シードを果たした。 上位で活躍するたび、91年「ダイドードリンコ静岡オープン」の羽川豊氏以来の日本人レフティ優勝が、常套句だが「ここ最近はあまり調子がよくないので、特に自信はないですが、今日は1日通してよいプレーができた。明日も1日続けていけたらいい」と、気負わない。

先週2位の片岡尚之「また2人で、いいプレーを」OBからの15得点・首位発進

先週2位の片岡尚之「また2人で、いいプレーを」OBからの15得点・首位発進

2024.05.09

一昨年と前週の雪辱を、まとめて晴らしに来た片岡尚之(かたおか・なおゆき)が、初日の好発進で大切な仲間との既視感に浸った。 ただ、スタートはいきなり1減点。 10番のティショットは「ドライバーで打ったことない。スプーンか、クリークで」と、決めていたのに、同組選手の独り言でブレブレ。 「今日は全ドラっしょ!」と、出水田大二郎(いずみだ・だいじろう)。 「……なるほど」と、ついつられて大失敗した。 いきなりOBを叩いた。 「次の暫定球も左に行って。もう拾おうか」と、ギブアップもよぎったが「ナイスボギーで上がれた。きょう1日良い流れが作れた」と、そこから8バーディ=16点の大量加点に成功。 「僕のプレースタイルに合っている」。コースと、ゲーム方式との好相性を改めて実感した。 2020ー21年の平均パット1位の巧者は、強気のタッチがウリだった。 でもそのぶん、きわどい距離を打たされる場面も多く「1年続くと疲れちゃう」。 レギュラー昇格後はタッチ合わせを心掛けたが、今週は2年ぶりのポイント制大会だ。 「ショートするともったいない」と、バーディトライはすべてオーバー目を意識した。 「久しぶりに開放!」と、最後15メートルを打った18番は、さすがに強すぎた。 「入らなかったら5メートルは行っていた。気を付けないと…」。スリル満点のバーディ締めになったが「きょうはいい方向に行った」と、結果オーライ。 「昔は、いつもこんな感じで打ってたな」と、持ち味を思い出すことができた。 一昨年の大会発足時は3日目の通算26点で3位タイに。 最終日最終組に挑んだが、3点しか伸ばしきれずに7位に終わった。 雪辱を誓って来た2年ぶりの開催は、先週の「中日クラウンズ」で大学後輩の米澤蓮(よねざわ・れん)に、1差の2位敗退。 「なかなか、2勝目が来ない」と、和合で悔し涙を流して来たばかりだ。 今週のネット中継「ABEMA」のインタビューで「先週のリベンジします」と、きっぱり。 雪辱に心を燃やす。 今週、会場で特別出展するウェアブランド「TFW49」を着用するご縁で、オフに開催コースの「THE CLUB golf village」を一泊2日でラウンド。 「一人で泊まるのが悲しいくらい」というラグジュアリーな併設ホテルを満喫し、丸1年の大規模改良で生まれ変わった会場もたっぷりと下見をさせてもらって「変更点は把握している」。 新生コースも熟知している。 初日の14点で、片岡を1点差で追う久保田皓也(くぼた・ひろや)は、東北福祉大のゴルフ部同期だ。 片岡が、ツアー初優勝を飾った21年の「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」で2日目にも好順位を並べて、グータッチの写真を撮った際の楽しい記憶を懐かしく思い出す。 「また2人でいいプレーができるといいな」。 いろんな思いが交錯する初日の好発進になった。

2年ぶりの開催へ!5月開催「For The Players By The Players」はツアー唯一のステーブルフォード方式!(チケット販売中です)

2年ぶりの開催へ!5月開催「For The Players By The Players」はツアー唯一のステーブルフォード方式!(チケット販売中です)

2024.04.01

5月9日より群馬県安中市にある「THE CLUB golf village(旧:THE RAYSUM/ザ・レーサム)」で開催されるJGTO主催、選手会共催トーナメント「For The Players By The Players」はツアー唯一となるステーブルフォード方式(ポイントターニー)を採用しており、パー0点、バーディ2点、イーグル5点、アルバトロス8点、ボギーはマイナス1点、ダブルボギー以上マイナス3点で換算し、その総得点を競います。1バーディ、ノーボギーよりも3バーディ、3ボギーの方がポイントが高い、といったようにいつも以上に選手たちがピンを狙っていくアグレッシブなプレーを見ることが出来ます。 会場である「THE CLUB golf village(旧:THE RAYSUM/ザ・レーサム)」は2023年より15ホールのグリーンの形状を変更し、20か所のコレクションエリアと大きな池の造成、さらにフェアウェイ・バンカー・ティーグラウンド等、44か所の改造を行うといったように第1回大会と比べ大胆な改良を施し選手たちを待ち受けます。 第1回大会は地元出身の小林伸太郎がプロ14年目の初Vを達成、最終日に駆け付けた大応援団と共に涙するといったドラマが生まれました。2年ぶりの第2回大会はいったい誰が制するのか。 ■チケット情報はこちらから ■アクセス情報はこちらから 選手たちが魅せる白熱した戦いと、その舞台となる美しいゴルフ場をぜひその目でお楽しみください。

現在21社のスポンサーを背負う小林伸太郎、愛される秘訣は?

現在21社のスポンサーを背負う小林伸太郎、愛される秘訣は?

2022.10.10

(本記事は、2022年10月10日に作成されたものを一部編集し転載しております) 最終日に駆けつけた大応援団は、地元開催も手伝い「100人くらいは来てくださったんじゃないか」と話したが、現在、小林伸太郎を支えるスポンサーをオフィシャルサイトで確認したら、メインの栃木ミサワホームも含めて21社もあった。 その関連の方々を合わせると、実際はその倍近くの人数が会場にいたのではないか。 今やウェアやキャディバッグに数え切れないほどの企業ロゴのワッペンがくっつくが、まだ出場権すら獲れずにいた頃の小林に、最初に手をさしのべてくださったのが、関西に本社を置くチェーンの「焼き鳥まさや」だった。 最初、シードを獲るまでの約束だったが、16年の初シード後もロゴが帽子から取れることはなく、「小林まさや」と名前みたいに間違えて呼んでしまう人がいたくらいに定着。 結局、すぐ翌年にシード陥落した2017年から、コロナ禍の昨季、返り咲くまで契約は続き、名前が外れた今も、関西地域の大会には必ず社長が応援に来てくださるなど関係は良好だ。 「正直、プロゴルファーって、賞金ランキングだけで食べていくのは本当に大変。感謝してもしきれない」と、今でも足を向けられない。 今のご時世、一社つけるのにも苦労する選手も多い中で、かつて受けた恩義を忘れずにいるから、今ではサポートしてくださる会社が、引きも切らない。 「男子ツアーは地味だって言われますけど、じっくりお話をして、中身を知っていただくと、男子プロって意外と楽しいんだね、って。こんなに気さくに喋れるんだ、とか。意外と言っていただけたりするんです」と、小林は語る。 「こうして応援してくれる人がいる限り、プロゴルファーをやめようとか一度も思ったこともないです」と、言った。 開催週の火曜日に激励会を開いてくださった大会の地元、安中市の岩井均・市長とは、表彰式で再会。 会食時に、ぜひ最終日には安中市提供の優勝副賞「自性寺焼の花瓶」を、市長の手から受け取れるように、と話していた。 みごとに有限実行を果たした。   岩井市長と表彰式で再会 受賞時の岩井市長の祝辞は「今日のあんなか祭りに、ゲスト席をご用意しております」。 優勝会見やファン対応など儀式をひとしきり済ませて時計を見ると、地元での初Vを達成できたら必ず参加すると約束していた秋祭りの開始時間の17時が、もうすぐにも迫っていた。 「急がないと、遅れちゃう!」。 言ったことを律儀に守る人柄がまた、人々を惹きつける。   ザ・レーサム(*現THE CLUB golf village)のみなさまにも心より御礼申し上げます

質問タイトル 質問タイトル

  • なぜこの大会を作ったか?

    何と言っても男子ゴルフのスポーツとしての魅力を最大限に表現していきたいと考えています。そのためにステーブルフォードという攻めることが報われる試合形式にチャレンジしています。これも違いを見せるという意味での一つの表現です。今後いろんな新しいことにチャレンジしながら、男子ゴルフのスポーツコンテンツとしての魅力を発信していくことが一番の目的です。 そして、このスポーツイベントのプラットフォームを通じて、持続可能な社会の実現につながる前向きな変化を生み出したいと考えています。
    また、大会期間中にとどまらず、選手とファン、支援いただく皆様、社会とのつながりを常に醸成していく機会を作っていきたいです。

  • 新しいコンセプトとはどんなものか?

    これまでのトーナメントとは一味違うトーナメントに育てていきたいと考えています。
    環境にあわせて最高のパフォーマンスを発揮することにとどまらず、男子ゴルフのこれまで見たことのないようなプレーや感じたことない魅力を世界中のファンのみなさんに楽しんでいただくことを目指して、コースセッティングから大会作りまで、選手、関係者、支援いただく皆さまとともに作り上げるというエキサイティングなチャレンジをしていきます。そして、一社の冠スポンサーではなく、男子ゴルフの発展にできるだけ多くの方に直接参加、協力して頂けるような形で、継続性のあるビジネスモデルを作りたいと考えています。

  • 「For The Players By The Players」という大会名にどんな意味があるか?

    ⼤会名にある“Players” とは、選⼿だけではなく、すべてのゴルファー、そして⾃らの理想を⾃らの⼿で作り上げようとする全ての皆様です。先が⾒えない現代で、この取り組みは、明るい未来を拓いていく⼒になっていくと信じています。
    舞台となる⽇本の群⾺の地で男⼦ゴルフのもつ本来の魅⼒を最⼤化し、次世代の選⼿が⽣まれ、世界で活躍する選⼿が育つ機会に、すべて人がいきいきと暮らせる社会の実現につなげていくことを目指します。

  • なぜステーブルフォード方式を採用したのか?

    男子ゴルフのパワーのあるスポーツコンテンツとしての魅力を最大限表現するため、責めることが報われるこの競技方式を採用しました。
    第一回大会では、初代王者にプロ14年目にしてツアー初優勝を果たした地元出身の小林伸太郎選手が輝きましたが、ストロークプレーで換算しても優勝という結果となりました。

  • 舞台となる会場「THE CLUB golf village(群馬県安中市)」はどんなところか?

    今回の新しいエキサイティングなチャレンジは、コースのご理解や多大なご協力なくしては実現できないものです。
    コースは、昨年、約20億円を費やしクラブハウスを改造、アプローチエリアをコース同様の仕様に変更し、暖炉付きのドライビングレンジを建設しています。また、15ホールのグリーンの形状を変更し、20か所のコレクションエリアと大きな池の造成を行ったばかりでしたが、そこに加えて更に今年は第一回大会を踏まえて、フェアウェイ・バンカー・ティーグラウンド等、44か所の改造の工事が、既に2023年1月から開始されています。コースの周囲の林帯には2万本の木花の植林が行われ、さらに美しい里山をつくるべく、今年はより大胆な改良が行われる予定です。
    今後、世界中からバイタリティー溢れる人々が集まるヴィレッジの形成を目指して、100億円単位の追加投資が計画されています。新しく生まれるヴィレッジと、選⼿、JGTOが⼀緒になり、またご⽀援いただく⽅々とともに、皆さまのポジティブなエネルギーを集結させ、⼤会を進化させ続けていきたいと考えています。